今更アナログ回路なんて,電気回路なんて...と皆さん思っていませんか?
はっきりいいましょう,その考え方は間違いです.
今だからこそ電気回路の基礎,そしてアナログ回路の基礎が必要なのです!
例えば,現在のコンピュータのボードは遅くても 66MHz,普通は 100MHz,そして,速ければ133MHz,新しいものでは 400MHz なんてものもボード上で動いています.
ところが,何か問題があると相性という便利な言葉で片づけていませんか?
そう,PCI バスのボードをマザーボードに着けたとき,あるスロットでは動くのに,スロットを変えると動かない?? なぜ?
まさに,これは信号の反射による影響が信号線上にあり,そのために信号波形が理想的なものとは似ても似つかないものになって,信号がちゃんと検出できないことによります.
無論,他にも原因はありますが...
しかし,これらのことは電気回路やアナログ回路の理論をしっかり身に付け,経験をすればすぐにわかることです.
特に,この分野は分布定数回路的な考え方が必要になりますし,電気回路理論はそのための基礎的なものです.
今,大学でまともに分布定数回路的を教えているところは非常に少ないでしょう.
私もその理論をまともに覚えているとは断言できません.だからこそ,少しずつでも自分で勉強しています.ここで公開できるのは...いつやら(^^;(苦笑)
この分野でプロになれば,それは日本だけではなく,世界中で活躍の場を得ることができるでしょう.
ディジタルの技術者や研究者は数多くいますが,アナログ技術者はだんだんと減ってきています.たぶん,危機的状況にそのうちに陥ると私は予測しています.
最も,私もディジタル系の技術者であり,研究者ですが,仕事で多くのアナログ回路に触れており,その重要性は認識しています.
皆さん,ディジタルの世界だけではなく,アナログの世界に目を向けてみませんか?