y(i,j) = G[s(i,j)]+n(i,j)
となります.このときs(i,j)は元の画像を,G[・]はぼけ等の劣化を,n(i,j)は重畳された雑音を示します.
雑音には代表的なものに(1)ガウス分布雑音,(2)インパルス性雑音があげられます.
(1)ガウス分布雑音
雑音の発生確率がガウス分布に沿っており,一般的に雑音の分布長が短い雑音です.
(ガウス分布については確率・統計の本などを参照してください.まあ正規分布みたいな感じだと思えばいいと思います)
この雑音は画像全体が少々ざらついた感じになります.
| | | |_ _- _- - |------------- -> | -_ -_ -_ - | | | | +------------- +-------------
(2)インパスル性雑音
この雑音は画像のどこに重畳されるか不規則であり,また雑音の大きさも不規則です.
一般的には黒・白の胡麻のような雑音になるため画像信号に対してインパルス的な感じとなります.
| | - - | | |------------- -> |- -- -- -- - | | | | _ _ _ +------------- +-------------さて画像信号と雑音について一般的な性質しか分からない場合,通常次に述べるようなフィルタが一般的に使われます.
y(i,j) = 1/(n・m)・ΣΣ s(i+n,j+m) n mこのとき y() は出力信号を s() は入力信号を示します.
+---+---+---+ x : 処理点(i,j) | a | b | c | +---+---+---+ | d | x | e | y(i,j) = (a+b+c+d+e+f+g+h+x) / 9 +---+---+---+ | f | g | h | +---+---+---+
+---+---+---+ x : 処理点(i,j) | a | b | c | +---+---+---+ | d | x | e | +---+---+---+ | f | g | h | +---+---+---+ ↓これを大きい順から並べ替える +---+---+---+---+---+---+---+---+---+ | e | h | d | b | g | x | c | a | f | +---+---+---+---+---+---+---+---+---+ ↑ ここが Median y(i,j) = med(a,b,c,d,e,f,g,h,x) = g