-----+----|>--[+]-->[+]------+-----> | b0 A A | [Z-1] | | [Z-1] | | | | +----|>---| |--<|---+ ・ b1 | | a0 ・ | | | | [Z-1] | | [Z-1] +----|>---+ +--<|---+ bn an
入力 X における中心の信号を b とし,1つだけ早い信号を c, 1つだけ遅い信号を a とする. ここで a, b, c の平均値 Y は Y=( a + b + c )/3 である. つまり FIR フィルタでも同様に表現をすればよいことになる.
o o o | | o | | | | ------------o-- a b c -> t下図に示す簡単な FIR フィルタにおいて,上図の信号 {a,b,c} は {h2,h1,h0} とする. ここで係数{b2,b1,b0} にしかるべき係数をいれることで平均値を表現する.
下図の FIR フィルタの 出力 Y は Y = (h0+h1+h2) で示される.
それぞれの {h2,h1,h0} は {(b2・X2),(b1・X1),(b0・X2)} であるので,しかるべき係数をあたえることで出力値をえることがわかる.
平均値の場合係数 {b2,b1,b0} をそれぞれ 1/3 とすることで,平均値を表現することが可能となる.
つまり Y = {(X2/3)+(X1/3)+(X0/3)} であり,この係数{b2,b1,b0}によって平均値を表すことが可能となる.
X0 h0 X ---+------|>-----[+]--> Y | b0 A [Z-1] X1 h1 | +------|>------+ | b1 | [Z-1] X2 h2 | +------|>------+ b2FIR による High Pass Filter の簡単な例
入力 X における中心の信号を上図から b とし,1つだけ遅い信号を a とする. ここで 信号 b における差分値 Y は Y = (b-a) で示される.
FIR フィルタで同様に表現をする.
上図の FIR フィルタの構成において 信号{a,b,c} は {h2,h1,h0} で示される.
ここで差分値 Y を算出するには {X2,X2,X0} に対する係数{b2,b1,b0} にしかるべき係数を与えればよい.
ここで b-a を実現するには,係数{b2,b1,b0} に{-1,1,0} を与えることで差分値を表現できる.
つまり Y = (-X2 + X1 + 0 ) となり,差分が表現できることになる.