Hardware 用語集 LAN について

【LAN について】

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LAN (Local Area Network) は今や無くてはならないものの1つになりました. 昔はデータのやりとりと言えば フロッピーディスクや MO を介して行っていたのですが,今やこの LAN のおかげでフロッピーは使わないわ,どこでもデータのやりとりは出来るわで,大変に便利なものになりました.
特に Windows95 という OS が出てから,あれほど面倒だった Network の設定が簡単に出来るおかげもあって,通信を使う人は莫大に増えたと思います.
ほらそこのあなた..あなただって...(笑)

OSI モデルについて

さて少々堅苦しい話ではありますが,現在ネットワークはOSIモデルという下記のような構造の層が規定されています.
この層モデルによって各層がどんな働きをもち,種々の層の切り分けをすることでハードウェア,ファームウェア,OS,ソフトウェアと各々の責任範囲を明確にしています.
このおかげで私の様なハードウェアの開発はそこだけを注意しますので,知っているのと知らないのとではずいぶんと差がありますよ.

OSI ネットワーク 7 階層モデル
1 アプリケーション層 応用ソフトウェア
2 プレゼンテーション層 通信制御プログラム
3 セッション層
4 トランスポート層
5 ネットワーク層 OS
6 データリンク層 LLC ファームウェア等
MAC
7 物理層 ハードウェア

  1. アプリケーション層
    各種業務に応じた通信機能を実現する層. 上位層がないため相手プロセスと通信することのみ規定している.
  2. プレゼンテーション層
    構造を持つデータの入力,授受,表示,制御を行い,応用層に対し共通の表現形式 に関する 機能を実現する層. この層内は1対1の通信路のみで,多重化も分流もない.
  3. セッション層
    上位層が会話を構成し,同期をとり,データ交換を管理するために必要な手段を提 供する層. この層は相手と1本のセッションコネクションを確立し,順序正しいデータ交換を 支援するための サービスを提供する. 主な仕事としてはコネクションの確立と解放,半二重や全二重の制御,データ転送 ,トークン管理, 同期点管理,再同期,アクティビティ管理,例外報告などがある. 上位層は必要は機能のみ選択してこれらを使用する.
  4. トランスポート層
    上位層のセッションエンティティに透過的なデータの両方向同時転送サービスを行 う. また下位層が提供するデータの品質をそろえるための,付加的な誤り検出,訂正機 能, スループットの調整を行う.
  5. ネットワーク層
    1つ又は複数の通信網を介して中継を行い,システム間のデータ転送を行う層. 上位層はこの層のおかげで,中継点などを気にすることなく,通信相手のみ意識す ればよく, 中継機の存在と伝送手順上の違いを意識せずにすむ. この層の機能としては線路選択と中継,ネットワークコネクションの確立,データ の分割と結合, 誤り訂正,順序制御,フロー制御,優先データの転送等がある. 具体的なプロトコルにパケット交換と回線交換がある.
  6. データリンク層
    上位層に対しデータリンクコネクションの確立,維持,解放を行い,データ転送す るための 機能的および手続き上の手段を提供する. データリンクコネクションは1つ以上の物理コネクションからなる. さらに物理層で発生する誤り検出,訂正を行う.またデータの区切りと同期,フロ ー制御, データ回線の相互接続制御等の機能を行う. 基本的データ伝送制御手順やHDLC手順などはこの層に位置する. IEEE803.2 (Ethanetの標準化規格)では LLC (Logical Link Control)層と MAC (Media Access Control) に分かれて定義されている. LLC 層により MAC 層の違いが吸収され,上 位層は MAC 層における 種々の LAN の違い ( 10BASE-5 , 2, T and 100BASE-T,F 等)を意識せ ずに共通の 上位層(プロトコルやプログラム等)でアクセス出来る.
  7. 物理層
    伝送の為のコネクションの確立,維持,解放をする機械的,電気的なおよび手続き 上の手段を 提供する層. 変調方式やデータの周波数などはこの層が受け持つ. データの誤りなどは上位層が受け持つ.

Fast Ethernet について


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