ワーレンの誕生日
「ワーレン提督,今日は卿の誕生日でもあるし,今日の夕食は卿と一緒に食べるか」
ワーレンは一瞬耳を疑った.部下の誕生日に食事に招待してくれる上官がいるとは..
「ははぁ..有り難き幸せ..小官ごときの誕生日に閣下と夕食を同席できるとは..」
「うむ..で,何時頃卿の自宅に伺えばいいのだ?」
ワーレンは再び耳を疑った...
”・・・自宅??・・迎えに来てくれるか??”
「はっ..閣下のよろしい時間に...」
「なに?もう卿は準備ができているのか?誕生日パーティの?」
ワーレンは三度耳を疑った..
”誕生日パーティだと...なんだそれは...”
「閣下,僭越ではありますが,誕生日パーティーとは...」
ラインハルトはそんなこともしらんのかという顔をして話し始めた.
「昔から自分の誕生日には友達を自宅に招いてパーティをするではないか..
卿はしらんのか?」
ワーレンはここにきて,真の意味を悟った,
そして,なぜ皆が自分の誕生日について語らないかも...
”うーむ...午後は早退だな....”
そう思うワーレンであった...