銀河英雄伝説 Novels

ワーレンの誕生日


「ワーレン提督,今日は卿の誕生日であったな」
「はっ,閣下におかれましては,
小官ごときの誕生日を覚えていていただいているとは..恐縮です」
ワーレンはにっこりとほほえんでいるラインハルトに向かって頭を下げた.
今日はワーレンの誕生日であった.
元帥府ではあまりこの手の話は聞かないのだが,ふとワーレンは疑問に思った.
”そういえば...皆誕生日については語らんなぁ..”

「ワーレン提督,今日は卿の誕生日でもあるし,今日の夕食は卿と一緒に食べるか」
ワーレンは一瞬耳を疑った.部下の誕生日に食事に招待してくれる上官がいるとは..
「ははぁ..有り難き幸せ..小官ごときの誕生日に閣下と夕食を同席できるとは..」
「うむ..で,何時頃卿の自宅に伺えばいいのだ?」
ワーレンは再び耳を疑った...
”・・・自宅??・・迎えに来てくれるか??”
「はっ..閣下のよろしい時間に...」
「なに?もう卿は準備ができているのか?誕生日パーティの?」
ワーレンは三度耳を疑った..
”誕生日パーティだと...なんだそれは...”
「閣下,僭越ではありますが,誕生日パーティーとは...」
ラインハルトはそんなこともしらんのかという顔をして話し始めた.
「昔から自分の誕生日には友達を自宅に招いてパーティをするではないか..
卿はしらんのか?」
ワーレンはここにきて,真の意味を悟った,
そして,なぜ皆が自分の誕生日について語らないかも...

”うーむ...午後は早退だな....”
そう思うワーレンであった...


単なるパロディですから...(^^; 気にしないように(笑)
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