武田研究所の建設に対しての問題定義がありましたので、情報入手できたものを順次掲載しております。
私自身の現状認識を広げることも目的にしております。
以下掲載いたします。
村岡ママ連合
(1) 村岡ママ連合の要望内容
「武田薬品の実験動物焼却炉を稼働させず、外部委託にするよう求める要望書」が市長へ提出されたその内容は次のとおりである。
住宅から数十メートルの場所に高さ45メートルの巨大な煙突が建設された。動物焼却炉は一日6時間稼働で約1トンの動物を焼却できるほど大規模な焼却炉である。当たり前の日常生活を送っている目と鼻の先で、毎日のように実験で使われた大量の動物が焼却処分されることは、何事にも耐え難い精神的苦痛である。
毎日、煙突が出る煙を吸い続け、地域住民、特に子供たちの身体に長年蓄積され続ければ肉体的にも何らかの影響が出るかもしれないという大きな不安が、精神的ストレスにもなっている。
私たちの住宅地の近辺にある製薬会社や研究所では、実験動物焼却処分は外部委託をしている。このようなリスクのある焼却炉を住宅に接近して稼働させず、外部委託するよう、武田薬品を行政指導するよう要望する。
(2) 村岡ママ連合に対する藤沢市の対応
村岡ママ連合から新研究所周辺の高谷、村岡東、渡内、柄沢、小塚、宮前、弥勒寺の7地区にお住まいの1,786人それ以外の地域にお住まいの9,032人合計10,818人署名の「武田薬品の実験動物焼却炉を稼働させず、外部委託するよう求める要望書」を平成22年8月24日に市長が受け取り「これまでも、焼却炉について周辺環境へ十分配慮した施設になるよう武田薬品を指導してきておりますが、皆様方が、お住まいの近くで動物が焼却処理されることに精神的苦痛を感じておられることから、武田薬品には皆様のお気持ちをしっかりとお伝えしたい。」と答えた。同日夕刻研究開発統括職である大川取締役に来庁を依頼し、山田副市長から要望の内容を伝えるとともに、しっかりとした対応をお願いした。
3 本市の陳情要望に対する対応
本市としては、法令等で規制することにより環境保全は担保されると考えているが、市民の方々の中に環境に対する不安感があることを考慮し、市民の安心・安全のために環境保全協定を操業前に締結していくとして、平成20年11月18日に市長から武田薬品工業に協定締結の要望を行い、同社からは平成20年11月25日付けを持って、協定締結を前提として協議を進めていきたいと回答を得ている。
この協定の内容について、武田薬品工業と打ち合わせるとともに、周辺自治会等に7月頃から回覧等での周知をお願いし、意見を求めその内容を出来るだけ取り入れるよう検討した骨子案をまとめ、平成22年9月7日藤沢市9月定例会民生常任委員会に報告行った。今後協定の詳細について武田薬品工業と協議を行い、平成22年12月を目途に環境保全に関する協定案のとりまとめを行い、平成22年12月藤沢市議会定例会民生常任委員会に報告を行う予定。その後、(仮称)武田薬品工業株式会社新研究所の操業前までに協定を締結し、市民へ周知を行う。
以上です。